セルフケアでは限界!肌の黒ずみ治療法!
普段はあまり目立たない箇所でも実は多くの女性が気にしている「肌の黒ずみ」。
赤ちゃんの頃は、みんな綺麗な肌色だったのに、どうして黒ずんでしまうのでしょう。
そして、その黒ずみを治す方法はあるのでしょうか?
今回は、クリニックで行う黒ずみの治療を交えてお話し致します。
◆肌の黒ずみとは?
肌では毎日メラニンの生成と排出が行われており、そのバランスで肌の色が決定されます。
局所的にメラニン生成の能力が上がって、あるエリアだけ色が濃くなってしまうトラブルが『黒ずみ』です。
一般的に、メラニンの生成を刺激する因子は「紫外線」と「摩擦」です。
また、メラニンの生成刺激とは別に、無視できない因子として、「乾燥」も気をつけたいところです。
乾燥すると刺激を防御する機能が損なわれ、弱い刺激でも過剰にメラニン生成が生じるからです。
黒ずみが気になるエリアとしては、脇やVライン、臀部、そして肘や膝の関節部位をあげることができます。
これらの部位は下着や日常生活などの要因によって摩擦が避けがたい部位です。
そして、どの部位であっても乾燥が悪化を助長します。
◆黒ずみを解消して赤ちゃん肌に戻るには…?
原因がわかったところで、肌の黒ずみを治すにはどうしたらいいでしょうか?
まず根本的な対策、それは刺激の原因を断つこと。
刺激が無くなれば日々の新陳代謝でメラニン排出が進み、自然と黒ずみは消失します。
でも、現実的に摩擦はゼロにはなりませんよね。
◆肌の黒ずみ解消には、皮膚科での治療がオススメ
摩擦をなくせば黒ずみは解消できる、でも摩擦をゼロにするのは難しい…。
そこで、黒ずみを解消したい場合は美容的な治療が必要となります。
治療はメラニンの生成阻害および排出、そして保湿を促して行います。
新陳代謝をあげてメラニンの排泄を行進するのには、ケミカルピーリングや
トレチノインなどの美白剤が有用です。
ケミカルピーリングは肌の古い角質を取り除き、さまざまな肌トラブルを解消する肌質改善治療です。
トレチノインは肌に塗布することで、古くなった角質をはがし、表皮の細胞分裂を急速に速めて
新しい皮膚を再生させるビタミンA誘導体です。
また、メラニンの生成阻害には、ハイドロキノンやビタミンCが有用です。
HQやビタミンはケミカルピーリングやトレチノインの併用により、浸透しやすくなって
効力の増強が見込まれますので、より効果的な治療が可能です。
角質が厚い部位はほど、改善に時間がかかってしまうため、肘・膝・臀部は根気がいりますが、継続は力なり。
根気よく治療を続けていきましょう。
セルフケアでは改善が難しいのが黒ずみです。
病院へ行くほどのことではないと自己判断のメンテナンスで片付けず、
美容皮膚科を受診することをお勧めします。