グルテンフリーを意識した食事で老廃物ためない生活を!
皆さま こんにちは!
グルテンフリーという言葉を知っている方はいらっしゃるでしょうか。
日本ではあまり馴染みのない言葉ですが、欧米では数年前から「グルテンフリー」と書かれた
食品パッケージやレストランを見かけることが多くなってきたようです。
今回は、このグルテンフリーのことをご紹介したいと思います。
私とグルテンフリーとの出会いは「食物不耐症」から
私がグルテンフリーを知ったのは2年ほど前になります。
その頃私は、ある一定の食べ物を摂取して、6時間以上~数日の内に体の不調が出てくる
遅延型アレルギーのことを勉強していました。
この遅延型アレルギーに似ている症状を起こす他の病気に、「食物不耐症」という病気があります。
この病気は「非アレルギー性食物過敏症」とも言い、特定の食物を消化することが困難な病気です。
身近な例ですと、牛乳を飲むと必ずお腹を壊してしまう人がこの病気にあたります。
この人の場合は、牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素がなかったり少なかったりするせいで
お腹を壊してしまうのです。また、アルコールに弱いのもアルコールの分解酵素がない、
または少ないので、これも食物不耐症の一種です。
この食物不耐症は、人によって症状も特定の食べ物も様々です。
ただ、生命を脅かすほどの症状は比較的出にくく、むしろ症状が軽いことが多いために
自分が食物不耐症だと知らない方も多いのではないでしょうか。
グルテン不耐症とうまく付き合ってトップに昇りつめたテニスプレイヤーも!
その頃、テニスの世界的に有名な選手であるジョコビッチ選手の執筆した本
「ジョコビッチの生まれ変わる食事」という本に出会いました。
この本は、グルテン(小麦等に含まれる成分)不耐症という病気が発覚した彼が、グルテンフリー食を
取り入れることで、生まれ変わったかのように男子テニス界のトップに上り詰めていった
サクセスストーリーと、実際に使えるグルテンフリー食のレシピを知ることができます。
実は、私もジョコビッチ選手ほどではないのですが、小麦を含む食事が続くと、身体のむくみ、だるさに加えて
自律神経のバランスが悪くなり、めまいなどを日常的に感じていたのです。
もしや!と思い、グルテンフリーに目覚め、小麦を少なく摂る方法を試してみました!
私の場合は、意識的にパン・パスタ・うどんなどの、小麦を大量に摂取する食品を4週間ほどやめたのです。
すると、次第にむくみやめまいなどが改善していきました!
ジョコビッチの本では、このグルテン不耐症は5人に1人の割合で存在すると紹介しています。
また、現在、アメリカのデータでは遅延型小麦アレルギーの人は20人に1人と言われており、
さらにセリアック病というグルテンが全く体に合わない病気の人は133人に1人の割合で存在するそうです。
小麦は世界の様々な国で食べられているのに、本当は体に合わない人がこんなに多いとはびっくりですね。
グルテンとは一体何?
グルテンとは、小麦やライ麦、大麦に含まれるたんぱく質の一種です。
グルテン成分の中のグリアジンが脳内で麻薬のような働きをして、グルテンを食べれば食べるほど
欲しくなるという中毒性があると言われています。
また、グルテンの取りすぎは、肥満、下痢や便秘などの消化器症状、ニキビなどの皮膚症状、
無気力感や集中力の低下、慢性的な疲労感、生理不順や月経前症候群、不妊症、
ぜんそくなどのアレルギー、などなど、様々な症状を引き起こすと言われています。
もちろん、グルテンの問題はすべての人に起こるものではなく、問題のない方がほとんどです。
あまり神経質になったりする必要もありませんし、グルテンフリーにすれば
痩せられるということでもありません。正しい理解が必要です。
手軽にできるグルテンフリー食 ~普段の食事~
日本向けのグルテンフリー食の基本は、米を中心の食生活を見直すということだと私は考えます。
和食の基本となる「まごわやさしいこ」(豆類、ごま、ワカメ、野菜、魚、シイタケ、イモ類、発酵食品)を
中心として、小麦やその加工品を避けることが大切です。
肉類、乳製品、卵などは必要量摂取してかまいません。
また、消化をしてくれる胃や腸のことを考えて、腹8分目までの食事までにとどめることも大事ですね。
皮膚がたるんだり、血管がボロボロになったり、視力が衰えたりという老化のきっかけになる物質として
注目されているAGEs(Advanced Glycation End Products 週末糖化産物)について説明してみましょう。
AGEはタンパク質と糖が加熱されることでできる物質で、タンパク質や糖が消化されずに
体内にとどまってしまうと体温でAGE化してしまい、老廃物となってしまうのです。
タンパク質と糖は分解できる量だけを食べる。過剰な摂取をしない。
これが食事は腹8分目までがいいと言われる理由です。
また、グルテンフリーへの意識は、いかに良質な炭水化物を必要量摂取するかということにも関わってきます。
糖質制限食が流行っていますが、人間は糖質なしには生きていくことはできません。
食べ物を消化し、その中から必要な栄養素を吸収し、老廃物を排泄するという一連の流れは、
人間に備わった素晴らしい能力の一つです。
終わりに
現代は、海外から美味しくて楽しくなるような食事が日本にどんどん入ってくる時代ですね。
グルテン不耐症の方もそうでない方も、美味しくて楽しい食事も大切ですが、
毎日だと胃や腸が疲れてしまいます。
疲れがたまると、身体のあちこちに支障が出てくるのはしょうがないことなのではないでしょうか。
普段は日本食で胃や腸を癒しましょう!
いろいろなものを食べられるのも、胃や腸が健康であるからこそです!