梅雨に心掛けたいこと
梅雨に入り、雨が多い日が続きますね。
この時期は、気温変化や湿度の関係で、何となく身体がだるい、
肩が凝るといった「体調不良」を訴える方が多いです。
実際に、梅雨の時期はとても体調を崩しやすい時期です。
その原因を知って、梅雨を健康的に過ごしましょう。
■ 梅雨はジメジメして不快、でも必要不可欠な季節です
梅雨は、春から夏への季節の変わり目にみられる、曇りや雨の日が多く現れ日照時間が
減る季節現象、その期間です。
暖かく湿った暖気と、冷たくて乾いた寒気がぶつかりあって停滞する梅雨の時期の
梅雨前線によって長雨となりますが、日本では北海道や小笠原諸島は梅雨前線の影響を
ほとんど受けず、梅雨がないといわれています。
梅雨は、湿気が多く、ジメジメして過ごしにくく憂鬱な時期と思われている方も
いらっしゃるかもしれませんが、私たちにとって大切な時期です。
日本は、ほかの国に比べて毎年安定した雨量があり、豊富な水がある国といわれていますが、
梅雨の雨量が日本の降水量に安定をもたらしています。
時折、ダムの貯水率が低下をして、取水制限をするということもありますが、
梅雨時期の雨のおかげでなんとか断水を防げたということも多いようです。
梅雨がなかったら、日本は水不足に苦しむことになるかもしれません。
そして、梅雨の時期は気温が高くなり、いろいろな作物が育つ時期でもあります。
この頃に適度な雨が降ることによって、作物がよりおいしく育つのです。
このことからも恵みの雨が多い時期である梅雨に感謝です!
■ 梅雨の時期は体調が…その原因とは
私たちの身体には、自律神経のバランスを変化させて内部の環境を一定に維持しようとする機能があり、
その自律神経は交感神経と副交感神経に分けられます。
交感神経は活発モード、副交感神経はリラックスモードといった感じで、自律神経は二つのモードを
うまく切り替えながら体の調子を保とうと働いているのですが、どちらかが優位に働きすぎてしまうと、
体調が乱れやすくなってしまいます。
高気圧の時には交感神経が優位に、逆に低気圧の時には副交感神経の方が優位に働きます。
梅雨時期は日本列島が低気圧に包まれますが、気圧の低下によって副交感神経が活発になり、
眠りにつくときと同じような状態になりやすいと言われています。
気圧の低下が長く続き副交感神経が働きすぎて、眠気、だるさ、やる気のなさといった症状や、
脳の血流が増えるために頭痛に悩まされたり、身体の血の巡りが悪くなるため、
冷えたりむくんだりといった症状がでることも多いとされています。
また、梅雨の晴れ間により、急激に気温が上昇すると、気圧にも変化が生じ
今まで休んでいた交感神経が急に働き出したりと、身体に大きなストレスがかかります。
この気圧や気温が急激に変化することが多いのも、身体を壊しやすくなる原因の一つでしょう。
■ 梅雨時期はこれで乗り越える!
まずは、自律神経を整えるために、適度に運動をしましょう!
雨が続く梅雨は、外出が億劫になり身体を動かすこと自体が少なくなりがちですね。
身体が疲れないと睡眠の質も悪くなり、寝たはずなのに睡眠不足に陥ったりします。
家の中でもできる軽いストレッチを行うと良いでしょう。
また6月は蒸し暑い時期ですので、冷たい飲み物を飲みたくなりますが、
副交感神経が優位になる時は胃腸の働きも弱まる時でもありますので、冷たい飲み物は避け
温かい飲み物を飲むようにしましょう。
冷たいビールが美味しい時期でもありますが、身体のことを考えると控えたほうがよさそうですね。
同様食べ物にも気を付けましょう!
気温の上昇にともない食中毒の発生が多くなりますが、
防腐、静菌効果のあるお酢を使った料理がおすすめです。
お酢は食中毒菌の増殖を防ぎ、さらには食欲を増進させ、疲労回復にも大変効果的です!
疲労回復には「ビタミンB1」を摂取もよいとされています。
ビタミンB1は、豚肉・レバー・玄米・菜の花・アスパラガス・モロヘイヤ・枝豆・グリーンピース・納豆などの豆類に多く含まれています。
栄養の偏りを防ぐためには、ビタミンB1の摂取だけではなく、
タンパク質、糖質、ミネラルなど、バランスのよい食生活を心掛けたいものです。。
万が一、体調を崩してしまったときは無理をせず、ゆっくり休養することも大切です。
晴耕雨読と言いますが、雨の日は雨の音を聞きながら読書などもよいかもしれません。
雨の音を主体としたヒーリング音楽があるように、雨の音は人に安らぎを与えてくれます。
それに、なんといっても梅雨の時期は紫陽花がキレイです。
雨に打たれた青々とした鮮やかな花を眺めて気分をリフレッシュするなど、
梅雨だからこそ楽しめることを見つけて快適に過ごしましょう!!
