【医師コラム】夏のダメージ肌修復はクリニックで速攻ケア
夏休みも終わり、夏の紫外線で肌のダメージを生じている頃です。
なんだか肌の調子が思わしくない、なんてことはありませんか?
今回は、夏で受けたダメージを回復するクリニックの治療の「いろいろ」をご紹介します。
◆ 夏でダメージを受けた肌にレーザー治療は危険
肌の調子もそうですが、夏に出来てしまったシミも気になる方は多いと思います。
シミといえば、レーザー治療。しかし、レーザー治療を行いたい…と
思っていたとしても、夏の日焼けの肌にいきなりレーザーは危険なのです。
日焼けした肌にレーザー治療はNG。日焼け止めを塗っているので安心、
なんて思っていても、実は日焼けしている可能性があります。
この場合、レーザーのパワーをいきなり高くして治療すると
火傷する可能性があります。
こんな時は、まずはビタミンCやトラネキサム酸の内服を行って、
日焼けを早く改善していきましょう。
また、ピーリングやイオン導入なども併用してから、
シミに対してレーザーを照射していくことも大事です。
夏の終わりは肌も敏感になっている場合もあるので、
高周波のレーザーやその他のレーザーも肌の状態によっては
パワーを上げられないこともあります。
◆ 夏痩せ・夏太りしてしまったら…
“夏痩せで目の下にクマができた”という状態であれば、
ヒアルロン酸注入が効果的です。
陥凹の程度に合わせて、柔らかいヒアルロン酸を少量から注入していくと、
自然な形で若々しさと元気な感じを取り戻すことができます。
頬がこけてしまった場合にも、ヒアルロン酸注入がおすすめです。
カニューレという先端が丸くなっている針を用いて、こけてしまった部分全体に
うっすらと高さを出すように全体に万遍なく注入していくと、
自然な感じで頬に膨らみをもたらすことができます。
逆に、夏太りしてしまったので頬がプックリしてしまった、
フェイスラインが丸くなって顎の形が無くなってしまった、という方には
脂肪溶解注射やダブロがおすすめです。
顔の脂肪溶解注射には、BNLS NEO という薬剤を用います。
BNLS NEOは、ヒバマタ、チロシン、アデノシン三リン酸や、アデノシンリン酸二ナトリウム、セイヨウトチノキ、
ペルシャグルミ、メチルプロパンジオール、マンヌロン酸メチルシラノールなどの天然成分に、
さらにデオキシコール酸という成分が配合され、より脂肪細胞の膜の破壊を強化した薬剤です。
この注射は2~3週間に一度ずつ、3~5回の注入で効果を発揮します。
フェイスライン、頬、顎下などに集中的に注入していくことで、
すっきりしたフェイスラインを作り、小顔効果を得られます。
ダブロは高密度焦点超音波療法を利用して、SMAS層(筋層)に熱エネルギーを
送り、たるみを持ち上げ、コラーゲンを作り出し、ハリを出します。
熱エネルギーによって筋層が収縮し、刺激を与えられたコラーゲンは、
創傷治癒の過程が活発になり、コラーゲンの新生が行われ、
コラーゲンが増加することで、皮膚の厚みや弾力が増し、
シワの改善・リフトアップ効果が長期的に続きます。
効果の発現は、治療後2~3か月後が最大で、約半年は維持されます。
頬がアップして、目周りがアップすることにより、
瞼が上がりやすくなるなどの効果が生じます。
いずれも治療効果には個人差がありますので、
医師と十分に相談をしたのちに治療を行うことをおすすめいたします。
いかがでしたか?
夏は紫外線からの肌のダメージや、暑さによる体へのダメージ、
美容には厳しい季節ですよね。
クリニックでの積極的な治療で、若々しいお顔と体を手に入れましょう!
☆広尾プライム皮膚科☆