【医師コラム】ポツポツ毛穴に悩むなら、洗顔と保湿を変えてみましょう
目立つ毛穴の種類の一つである「汚れ詰まり毛穴」は、ホコリや古い角質・落とし切れていないメイク汚れなどが
主な原因というお話をしてきましたね。
今まではクレンジングでの毛穴ケアについてご説明してきましたが、
今回はその後、正しいクレンジング剤を使い、正しい方法でメイクを落とした後、つまり洗顔についてお話ししようと思います。
◆ 洗顔は泡で優しく包み込むように
まず、洗顔はしっかり洗顔料を泡立てることが大切です!!
しっかり泡立てずに洗顔すると、不必要な摩擦が生じ、肌に負担がかかってしまいます。
もちろん、クレンジング同様にごしごしすると過度の摩擦も引き起こしてしまいます。
せっかくしっかり泡立てても、擦ってしまっては意味がありません。
たくさんの泡で肌を滑らせるように優しく洗いましょう。
また、皮脂の多いTゾーン(額・鼻)から順に洗い始めると良いでしょう。
そして、ぬるま湯でしっかり洗い残しのないようすすぎます。
◆ 洗顔の後の保湿にはセラミド配合がオススメ
大事なのがその後の保湿です。
保湿化粧水は一番にセラミド配合のものをお勧めします。
肌の角質層は角質細胞が何層にも重なってできています。
その細胞と細胞の間を埋めるのが細胞間脂質です。
セラミドは、この細胞間脂質の約50%を占め、肌に潤いを与える重要な成分なのです。
特に強い保湿力があるのが特徴です。
しかし、残念ながらセラミドは年齢とともに減っていってしまいます……。
肌の中のセラミドは、20歳を過ぎると徐々に減り始め、一般的に40歳を過ぎると20歳時に比べ、セラミドは半分量になると言われています。
その為、若々しい肌を保つには、セラミド成分含有の化粧水でセラミドを補う必要があります。
セラミドに比べると保湿力は及びませんが、水分を抱え込む性質があるコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどの成分も保湿効果があります。
これらはいずれも皮膚の真皮内に存在する成分ですが、残念ながら化粧水によって真皮にまで到達するわけではありません。
角質層で自ら水分を抱え込み、保湿効果を発揮します。
そして、たっぷり保湿をしても、そのままでは外からの水分は蒸発してしまいます。
保湿分がなくなるだけではなく、同時にさらに水分を奪ってしまうのです。
必ず乳液、クリームの順でしっかり蓋をしましょう。
もちろん、たっぷり塗るのはNGです。薄く肌に伸ばすのが正しい使い方です。
たっぷり塗ってしまうと、油分が多すぎて肌のバランスがおかしくなってしまうので注意ですよ。
肌はとてもセンシティブ。
毛穴レス肌を目指すには、卵のように優しく扱いましょうね。