肌カサカサ、爪割れ…実は貧血のサインかも?美肌の大敵「貧血」解消方法
みなさん、貧血と言えば「めまい」や「立ちくらみ」でふらっとするイメージがありますよね。
しかし、実は貧血の症状は色々あり、自分が貧血だと気が付かないまま生活している方も少なくないのです。
今回は、そんな貧血についてお話していこうと思います。
あなたのその症状、実は貧血かもしれませんよ?
貧血ってどんな状態?
貧血とは、血液中にある赤血球を構成するヘモグロビンの量が、基準値よりも下回った状態のことを言います。
一言でいうと、身体中に酸素を十分届けられなくなった状態ですね。
貧血は何種類かありますが、一番よく聞くのが、女性がなりやすい「鉄欠乏性貧血」です。
その他、激しいスポーツなどで「溶血性貧血」や、ビタミンB12や葉酸の欠乏で「巨赤芽球性貧血」、
骨髄で血が作れなくなってしまう「再生不良性貧血」があります。
女性は比較的貧血になりやすいと言われています。
これは生理や妊娠などで体内の鉄分を失う量が多いためです。
男性が貧血になる場合は大きな病気が潜んでいる可能性が高いのでご注意ください。
貧血の症状は立ち眩みだけじゃない!あなたはいくつ当てはまる?
【体調に関する貧血の症状】
疲れやすい・だるい・めまいがする・動機や息切れがする・眠気
吐き気・胃痛・頭痛・肩こり・頭が重い・顔色が悪い
【食事に関する貧血の症状】
食べ物が飲み込みづらい・口の端が切れる・舌の表面がつるつるする
せんべいなど硬いものを大量に食べたくなる・酸味がしみる
【肌・髪・爪に関する貧血の症状】
爪がスプーン上になる・爪が割れやすい・枝毛や抜け毛が増える・肌がカサカサする
血液は全身をめぐっているものです。
血液の病気である貧血も、症状は身体全体に表れるのです。
みなさん、当てはまる症状はありましたでしょうか?
貧血と美容の深い関係性
ではどうして、貧血は美容(スキンケア)に良くないのでしょうか?
1つめは、貧血による酸欠状態によって、お肌に生き生きとしたハリや血色の良さが無くなることです。
皮膚の表面はターンオーバーにより、新陳代謝によって絶えず生まれ変わっています。
20才代の頃は約1ヶ月で、皮膚の表面(表皮部分)が完全に新しく再生され、
40才代になると約45日ぐらい必要になってきます。
しかし貧血によって、酸素が十分に供給されないと、皮膚の再生にかかる日数が、
もっと多く必要になってきます。
その結果、古い表皮がなかなか新しい皮膚に入れ替わらないため、肌荒れ、かさつき、古い皮膚によるしみ、
ひいては、みずみずしさも無くなってくるわけです。
2つめは、貧血があるとコラーゲンの合成が悪くなって、しわが出来やすくなります。
コラーゲンはもう一般的になって、多くの人に知られていますが、これは皮膚を構成している、
とっても大切な成分です。
コラーゲン自体は、皮膚を構成している真皮(表皮の下の組織)の主成分となっています。
エラスチンと呼ばれる物質と組み合わさり、網状の構造を作り、お肌に弾力性を与えています。
また、水分や栄養を皮膚に補給して、みずみずしさを保つ役目もしています。
ところが鉄分の不足によって、コラーゲンの合成が遅れてきます。
こうなると、あちこちにすき間が出来てきて、肌の表面の表皮がたるんでくるのです。
しっかりケアしているのに、お肌に効果が表れない方はもしかしたら貧血が原因かもしれませんね。
貧血の予防・改善にはまず食事から!
貧血には様々な種類があることは上記で記しました。
しかし、大部分の貧血は、赤血球を作る際に欠かせない鉄やビタミンB12などの栄養が
欠乏することで起こっています。
つまり、貧血は一部のものを除いて一種の栄養障害といってもいいでしょう。
貧血を改善するために鉄分を摂取しなければならない事は有名ですが、他にも
主に必要な栄養素は4つ、鉄分・タンパク質・葉酸・ビタミンB12です。
【鉄分】レバー・ひじき・大豆・ほうれん草など。
【タンパク質】ささみ・むね肉・牛もも肉・カツオなど。(鉄分をアップする栄養素としてタンパク質も必須)
【葉酸】キャベツ・枝豆・アスパラ・ピーマンなど。
【ビタミンB12】牛・鶏レバー・しじみ・あさりなど。貝類に多く含まれます。
今までは不足する心配がそれほどなかったのに、現在の食生活では不足する可能性が
高くなったと言われています。
偏った食生活にならないよう、それぞれの食品に含まれている栄養素を意識して
効率よく摂るようにしましょう!
この記事を読んで貧血かもしれないと思ったら、まずは食事に気を付けてみてはいかがでしょうか。