冬の抜け毛は乾燥が原因?正しい頭皮ケアとは
「秋・冬は抜け毛の季節」と言いますね。
これはペットだけでなく、人間にも言えることなのです。
薄毛の人には厳しい季節と言えますが、なぜ秋から冬にかけて抜け毛が増えてしまうのでしょうか。
今回はその原因と、抜け毛を減らすケアについてお話ししようと思います。
冬に抜け毛が増える理由とは
頭髪は通常でも一日に100本程度は抜けています。
ですが、秋はその3倍の毛髪が抜けるというデータがあります。
夏の間の紫外線によるダメージの蓄積や、動物でも夏毛から冬毛に変わる時期なのでその名残という説などがありますが、完全に解明されてはいません。
そんな季節的要因の他にも、様々な原因が抜け毛を促進させてしまっています。
抜け毛の原因その1…乾燥
冬は空気が乾燥していて、室内の暖房でさらに乾燥が促進されがち。
空気が過度に乾燥することで、頭皮にも影響が現れます。
頭皮の水分が失われ、頭皮は乾燥から身を守ろうとするのです。
結果、皮膚の正常なバリア機能が保ちにくくなって炎症が生じてしまい、通常よりも早いサイクルでフケが発生し、かゆみや抜け毛に繋がってしまいます。「いつもよりフケが多い」「なんだか頭皮がかゆい」という場合は、頭皮が過度に乾燥している証拠なので、早めにケアしましょう。
また、髪の毛も乾燥しがちです。乾燥して痛んだ髪の毛は切れやすくなり、これも薄毛の原因の一つになります。
抜け毛の原因その2…血行不良
寒くなると、体温を外に出さないように体が皮膚の血管を収縮して調節を行います。
首から上は寒い外気に晒されているので、とくに血管が収縮して頭皮の血流量が減ります。
その為血行が悪くなり頭髪に栄養が行きにくくなる、つまり薄毛の原因になってしまうのです。
抜け毛の原因その3…皮脂の増加など
気温が低いと、汗腺の機能が低下して水分の多い汗をかきにくくなります。
乾燥をしている頭皮を守るため、脂の多い汗が増加しており、毛穴が詰まりやすくなっています。
冬なのに頭のニオイが強い気がする、そんな方は頭皮に皮脂が貯まってしまっている証拠です。
あまりに皮脂が多いと細菌が繁殖して湿疹ができ、薄毛の原因の一因になってしまうこともあります。
日々の生活でできる、冬の抜け毛対策
シャンプーのゴシゴシ洗いは厳禁
頭皮に脂が貯まっている状態になりやすい、と書きましたが、シャンプーのし過ぎは頭皮の乾燥を促進させてしまいます。
においが気になると言って、ゴシゴシ洗ったり何度も洗髪するのは肌荒れを加速させます。
ぬるま湯で一度髪を丁寧に流し、その後シャンプーで優しく指のひらで頭皮を洗いましょう。
それで皮脂はちゃんと落ちます。それよりも頭皮の肌荒れによりさらなる皮脂・ニオイの発生の方が心配です。
頭皮の血流改善で丈夫な毛髪を育てましょう
頭皮の血流を増やすためには、マフラーなどで首元を温めるのがおすすめです。
ニット帽などの帽子も頭を温めるのにはよいですが、かぶりっぱなしは蒸れてしまい雑菌が繁殖してしまい、返って逆効果です。適度に外すようにしましょう。
また、帽子は外したら裏返しにし、布用の除菌スプレーをかけてきちんと除菌しましょう。洗えるタイプなら週に1回は洗うことをお勧めします。
また、頭皮へのオイルマッサージも効果的です。頭皮を乾燥から守りながら、マッサージにより血流の改善も見込めます。入浴前に頭皮にオイルを塗りオイルを頭皮全体につけたら、毛穴から汚れを揉みだすようなイメージで、やさしくマッサージするようになじませましょう。その後、シャンプーでオイルと汚れを洗い流します。
いかがでしたでしょうか。
冬は頭皮にとって大変厳しい季節ですが、対策を積み重ねることで抜け毛を最小限にしましょう。
また、抜け毛が原因による薄毛は「AGA(男性型脱毛症)」といって医学で病気と診断されます。女性でも「FAGA」と呼ばれています。
本当に悩んでいる方は、一度病院で診てもらうことをお勧めします。
専門の病院に行きづらい方は、美容皮膚科への相談がおすすめです。
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