【医師コラム】若さは手から!自宅でできる念入りハンドケア
肌の天敵、寒さと乾燥が徐々に増してきましたね。
お顔のケアはしっかりと行っている方が多いと思いますが、手のケアはいかがでしょう。
ついつい、怠りがちな方も多いのではないでしょうか。
手は日々、いろんな刺激を受けている
家事や仕事において、手は常に様々な刺激に晒されています。
たくさんのものに触れる箇所であり、また、季節問わず露出しているため、紫外線などのダメージも受けやすい部分でもあります。
日々水仕事をしている方はもちろんですが、手を洗う行為は皆さんにとって日常茶飯事ですよね。
特にインフルエンザなどの風邪が流行る冬の時期は、手を洗うことはとても大事な防衛手段でもあります。
大事なのですが、洗うたびに手の保湿成分はどんどん抜けているということも忘れてはいけない事実です。
手を刺激から守るのがハンドケアの基本
まずは、手を紫外線から守りましょう。
1、日焼け止めの外用剤を塗る
顔にはしっかり塗っても、手まではしっかり塗布できていない方も多いのではないでしょうか。
自転車に乗るとき、ベビーカーを押すときなどは、特に直接紫外線が当たるので要注意です。
そうでない方も、手は顔同様季節問わず露出している部位です。しっかりケアしてお肌を守りましょう。
2、飲む日焼け止めの内服
飲む日焼け止めもオススメです。
日焼け止めを塗ったとしても、手は一日何度も洗うことになります。
その都度日焼け止めを塗布するのはなかなか大変。
内服と外用の併用がおすすめですが、万が一外用剤を塗り忘れた場合も、内服をしていれば刺激のダメージを最小限に抑えることができます。
手荒れの原因は紫外線だけではありません。
食器洗いなど、水を扱う場合は必ずゴム手袋を着用しましょう。
どうしてもゴム手袋を使用できない場合は、ぬるま湯を使用しましょう。
熱いお湯は刺激が強すぎます。皮脂膜やセラミドなどの細胞間脂質も余計に洗い流してしまい、皮膚のバリア機能を壊してしまいます。
また、寒さや乾燥も手の刺激の一つです。
寒い日の外出では手袋を着用するとよいでしょう。
寒さで代謝も血液循環も悪くなり、乾燥で肌の表面の水分が奪われていきます。
手袋をすることにより、乾燥と寒さから守ることに加えて、紫外線からも回避でき、一石二鳥ですよ。
基本的な手のケア方法は、ハンドクリームとマッサージ
水仕事や手を洗うごとにハンドクリームでこまめに保湿ケアするのが一番の手荒れ防止です。
オススメの有効成分は以下の4つです。
尿素 :天然保湿因子の成分の一つ
ワセリン :角質層を保護し、水分蒸散を防ぐ
シアバター:皮脂に似た成分。天然由来の植物性油脂。
ビタミンE :血行促進
また、お顔は朝晩2回の洗顔後、基礎化粧品で整えますが、手も同様のケアを行いましょう。
シミ予防・コラーゲン生成目的で、手にもビタミンC誘導体を塗布するとより良いですよ。
手洗いのたびにケアするのは手間がかかる…という方も結構おられると思いますが、朝晩2回のお顔のケアと一緒ならば続けられる方も多いのではないでしょうか。
手・指先などの末端は血流が滞りがちです。
ハンドクリームを塗った時、さらにハンドマッサージを取り入れることで血行を促すことができます。
血行を改善することで、バリア機能も強化され、刺激に強い肌になります。
是非お試しください。
手は年齢が顕著に表れる部位です。
お顔だけでなく、手のケアも行って、健康なお肌を保ちたいですね。