【医師コラム】クリニックならではの秋冬の乾燥シワ対策
今年もあと約一週間で一年が終わりますね。
みなさん、今年はどんな一年でしたか。
今年は、夏の後半には雨が多く、10月には2回も大型の台風が来て、雨の多い秋でしたね。
寒い日も多く、体調を崩したりする方も多かったのではないでしょうか。
これからさらに厳しい冬が待ち構えています。
冬に備えるために、今のうちにクリニックで肌のコンディションを整えていきましょう。
乾燥シワは、場所によって施術を変えましょう
乾燥によるシワは、目周りと口周りに多く見られます。
肌表面の角質層の水分が不足することでできてしまうシワで、年齢に関わらずできます。
10代20代の若い方に出来るシワと言えば、まずこのシワでしょう。
このシワは皮膚表面に細かく小さくできるシワが主で、ヒアルロン酸注入のみでは解決がなかなか困難なシワです。
目元・口元のシワは保湿を十分に行い、その上で水光注射が効果的です。
サイトカインという因子を注入していくことで、効果が生じます。
また、ギャザーのように折りたたまれたシワは、ヒアルロン酸で皮膚を進展させていくのが効果的です。
顎の部分の梅干しジワは、ボツリヌス注射が有効です。
顎の先端が短いと横顔のフェイスラインがやや乱れてしまうので、顎の先端にヒアルロン酸注入やプロテーゼ挿入などを合わせて行うと、フェイスラインが整ってシャープになります。
気になるほうれい線対策は?
ほうれい線は、皮膚自体のたるみによって生じることが多いです。
肌の内部にあるコラーゲンやエラスチン繊維の劣化や減少、そして筋肉の衰えなどが原因です。
コラーゲンやエラスチンは加齢とともに減少してしまうので、ほうれい線は肌の老化現象の一つともいえます。
軽度な陥凹なら、皮膚や筋肉を引き上げ引き締める高周波治療が有効です。
1回で効果が出にくいですが、少しずつ治療を重ねていくとハリが出てきます。
ヒアルロン酸のみでは陥凹が改善しない場合は、ダブロを行って筋層の引き締めを行い、少しでも陥凹を改善してからヒアルロン酸注入を行うことをお勧めしています。
気になる陥凹の部分のみに注入するよりは、お顔全体のバランスを見ながら、自然な丸みができるように注入する方が若々しく見えます。
ゴルゴの陥凹は手ごわいので、普段の生活で注意を
ゴルゴラインは長時間目を使いすぎたりして、目の周りが疲れてくると出てきます。
出来ないためには、スマホやパソコンの使い過ぎに注意です。
ゴルゴの陥凹は強く、ヒアルロン酸のみでは陥凹が改善しにくいです。
改善しない場合はダブロを行って筋層の引き締めを行い、少しでも陥凹を改善してからヒアルロン酸注入を行うことをお勧めします。
乾燥によるシワ・たるみは手強いものの、丹念なケアで改善させることが可能です。
本格的に乾燥と寒さがやってくる冬に備えて、肌の調子を整えていきましょう。