【医師コラム】美容大国、韓国の美容事情から考えること
美肌、美男美女の多い韓国は、男女共に美容への意識が高い”美容大国”として有名です。
12月6日~7日に韓国ソウルへ最新美容のアカデミックツアーに参加する機会がありました。美容大国、韓国の美容事情が事情を色々知ることができました。
まず第1日目は当院でも3年前から水光注射でも、最近ではFrenchshot SKINreNEw(2017.11.13記事参照http://hada-pro.drsoie.com/blog/2017/11/13/wakagawari/)で取り入れている人気の脂肪幹細胞上清液、AAPE治療の第一人者でもあるPark先生のcell Park clinicへ参りました。
先生のご好意で0.5mmのマイクロニードリングによるAAPE治療とプラズマによる治療を体験させていただきました。
痛みはほとんどなく、施術直後から赤みもなく肌は潤いたっぷりとなりました。
ダウンタイムもなく、翌日からはお化粧も可能です。AAPEの美肌効果は1週間後から顕著に。肌がモチモチと柔らかくなってきました。
ソウルツアーの第2日目は新しい治療に精力的に取り組んでいらっしゃるJae-Bong Lee先生のWidwin clinicの訪問から始まりました。こちらのクリニックはビルの4階にありますが、とてもファッショナブルで明るい雰囲気、ガラス張りのブラインドがクリニックの看板のようになっています。受付の方も皆さんスーツを着られて、ピシッとした感じでした。
待合も広く、待合室にはWidwinのロゴの入ったフォトセッションスペースがありました。
ここで芸能人なども写真を撮って、インスタなどのSNSにアップするそうです。
エステマシーンもたくさんあり、エステメニューを行うだけでなく、エステシャンはレーザー治療などの治療の前後で、ドクターの施術の補助メニュー(クレンジング、超音波治療、クリーム塗布など)を担当していました。
最後に訪問したのが学生街にあるMind Dermatologyです。保険診療が60%、自由診療が40%という割合で診療されているそうです。総院長のDr. Hong-Sun Lee は、今トレンドなリフティングの治療について詳しくお話しくださいました。
上顔面はAirjetという治療がトレンドで、10%ブドウ糖を側頭部に注入することでテンポラルリフト(ポニーテールリフト)の効果が得られます。下顔面はボリュームのある人にはHIFU(高密度焦点式超音波治療)、ない人にはRF(高周波治療)を使い分けて、上下で違う機器を使って治療を行なっているそうです。
また韓国の美容医療事情についても色々教えていただきました。
韓国では現在、地下鉄などの公共機関で美容医療広告ができなくなっています。日本も同様、医療広告規制が強くなり、美容医療の正しい知識を伝える手段が限られてしまうことが懸念されます。また脱毛やボトックスによるしわ治療、脂肪溶解注射は強い治療費破壊が生じ、適切な医療機関で、それぞれに適した総合的な美容医療が受けにくい状況が出来上がってきているようです。
今後日本の美容医療はどうなっていくのでしょうか?私たち美容皮膚科医は総合的に診断を行いながら、広告規制、治療費の問題を解決しながら、患者様のご希望に寄り添えるように日々精進していく必要性を改めて感じました。
