【医師コラム】冷えは美容の大敵、内側から冷えを克服する改善方法
さて、新年が明け、本格的に乾燥と寒さの季節となりました。
目の周りや口周り、手足の乾燥、臀部の乾燥など、思い当たる方も多いのではないでしょうか。
乾燥は、皮脂の分泌の低下・角質の細胞間質の水分量の減少・保湿因子の減少が生じている状態です。
この時期、保湿の大切さを実感しますね。
そして、寒さです。
手足の冷えが気になり、お布団に入ってもなかなか寝付けない、腰が冷えるなど、寒さが身に染みる方も多いと思います。
血行不良・代謝の低下・自律神経やホルモンの乱れ・ダイエットや食事の乱れなどによって引き起こされることが多いです。
今回は、日常でできる寒さ対策をご紹介していきたいと思います。
寒さスパイラルには要注意
寒さによって末梢の血管が収縮し血液の流れが悪くなります。
この時、身体の中で脳の血行が優先されるため、手足の血行はますます悪くなり、熱の拡散も悪くなってしまいます。
そして、血流が滞ると老廃物も溜まり易くなるので、むくみ・頭痛・肩こりを生じることになります。
では、どうしたらいいのでしょうか。
身体を動かす
血行を改善するには、運動やリンパマッサージをして基礎代謝を上げ、血液の流れ自体をよくすることが大切です。
その際、十分な栄養補給・水分補給も忘れずに。
身体に滞っている血液を、水分を多く摂取することでサラサラにしましょう。
代謝を上げて、サラサラの血液が全身を循環すれば、身体の中で作った熱も手足の先まで届けられるようになりますよ。
食事で寒さを感じにくい身体にしましょう
食事による冷え性対策も重要です。
おすすめなのは生姜です。
生姜は食べると身体が芯からポカポカしてきます。
これは、生姜に含まれるジンゲロールという成分を加熱・乾燥させると発生する成分、ショウガオールが起こす作用です。
生の生姜より乾燥させた生姜の方がショウガオールが増えるため、乾燥生姜を使ったジンジャー紅茶がおすすめです。
豚肉の生姜炒めも、豚肉のタンパク・ビタミン・ミネラルが熱を作り、生姜の効果と合わさって体温を上昇させます。
寒い時にはお風呂を楽しみましょう
入浴も効果があります。
ゆっくりとお湯に浸かると身体が温まり、血液の循環が良くなり疲れもとれて、健康にもダイエットにも効果的ですね。
また、ストレスがかかりやすい生活の中では、リラックスする方法としてもお風呂は有効です。
お風呂にゆっくり浸かることで身体が温まるだけではなく、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスを整えることも期待できます。
さらに、入浴剤を使用するとより血行が良くなり、入浴剤によっては温泉やアロマの効果でよりリラックスできて良いと思います。
入浴中に首を回したり、指のマッサージを行ったり、ふくらはぎを揉んだりなど、軽く身体をもみほぐすことでより血行は改善し、むくみの改善にもつながります。
入浴中に思い出したらやってみてはいかがでしょうか。
最も寒いといわれる一月。このつらい時期を乗り切りましょう。