【医師コラム】毛穴治療も進化 ~Frenchshotによる新しい毛穴治療
当院の患者様でも、お肌のお悩みで断トツに上位を占めるのが「毛穴」です。
一概に毛穴といっても、「皮脂」「黒ずみ」「開き」「たるみ」など様々なタイプがあり、その悩みに応じた適切な治療があるのをご存知ですか。
そもそも毛穴の役割とは、
- 毛穴から出る皮脂が肌に膜を作ることで、空気中のホコリや化学物資などの外的刺激から皮膚を保護する
- 毛穴から出る皮脂の膜によって皮膚の潤いを保ち、乾燥を防ぐ
- 毛穴から汗や皮脂とともに体内の老廃物を排出する
- 毛穴から出される適度な皮脂が皮膚のpHバランスを保ち、雑菌の増殖を防ぐ
毛穴は保護・うるおい・デトックス・抗菌という、美容と健康に欠かせない機能を備えているので、上手に付き合うことができれば、より一層美しい肌をキープできるはずです。
特に鼻や頬は毛穴の気になるところ。毛穴に溜まった角栓を取るためパックをしたりする人も多いと思います。
目立つ毛穴にはいくつかの要因があります。黒ずみ毛穴は古くなって酸化した角栓が溜まっている場合、産毛が生えていて黒く見える場合があります。
角栓が溜まっている場合には、ケミカルピーリングによる角質除去を行って角栓が出やすい状態にします。また産毛が生えている場合は脱毛レーザーの照射が有効です。
30代から頬の毛穴が目立ってくる場合には、たるみ毛穴が考えられます。
頬のたるみが始まり、ほうれい線が気になるようになると頬の毛穴が楕円形に見えるようになります。このたるみ毛穴はエイジングが進むと毛穴同士が繋がって将来的には縦じわになりうるのです。
月1回の治療を5回程度続けていくと肌のキメも改善し、毛穴が目立たなくなってきます。
最近ではDMAE(ジメチルアミノエタノール)を鼻、頬の毛穴の改善のためにメソインジェクターで注入する新しい毛穴治療が始まっています。
たるみ、美肌治療に行われているFrenchshot SKINreNEWと同じ手技を用いて鼻と頬の毛穴の目立つ部位にのみDMAEとヒアルロン酸の配合薬液を注入する方法です。
DMAEの肌に対する効果はアセチルコリンの分泌促進による筋収縮作用で即時的な肌の引き締め作用をもたらします。そのほかにコラーゲンを増加させ、炎症を抑える効果もあります。また抗酸化作用そのものが毛穴の開大を改善、予防します。このFrenchshotによる新しい毛穴治療はフランスの航空工学を応用して作られたメソイジェクターを使用しますので、痛みがほとんどなく、またダウンタイムもありません。即時的に毛穴が引き締まり、治療直後より毛穴が縮小し効果が感じられる治療です。1ヶ月ごとに治療を3回程度行うと肌質も改善してきます。
確実な治療効果を得るために、美容皮膚科で自分の毛穴の状態を医師に診断してもらいましょう。