【医師コラム】乾燥肌を乗り切る、とっておきのアドバイス
いよいよこれから新芽も芽吹く春に向かっていく季節になりました。
それでも、まだまだ寒さも厳しく、乾燥も強い時期が続きますね。
寒さ・乾燥が長く続いているため、小じわ・肌荒れが気になったりひどくなったりしている方も多いのではないでしょうか。
口周り・目周り・手足の乾燥が特に気になりやすいですよね。
今回は、保湿方法についてのお話です。
冬の顔の保湿方法のアドバイス
目周り・口周りの乾燥は特に保湿が大事です。
ただ保湿をすればいいだけではありません。
顔の保湿の仕方を覚えておきましょう。
洗顔後に擦らないように水分を拭き取ったら10~15分じっくり待ちましょう。
自分の油分がうっすら出てきたところに、化粧水を十分に行き渡らせます。
さらにその後、乳液や美容液を重ねるとよいでしょう。
身体の保湿にはボディクリームを使いましょう
顔は手入れをするのに、手足の乾燥は気にしていない、またはやっていなかったという人は多いと思います。
手や足にも、しっかり保湿をすることは大事です。
乾燥していると痒みの原因になりますし、掻くことによって引っかき傷が生じ、その後、色素沈着が生じてしまって改善するまでに数か月かかってしまった…なんて事にもなりかねません。
手足の保湿にも様々なタイプのボディクリームがあります。
クリームタイプ・オイルタイプなど、油分や成分によって効果が違ってきます。
【クリームタイプ】はオイルやワセリンなどが主な成分で、油分が多く少し硬めの質感が特徴です。クリームには保湿成分としてセラミド・ヒアルロン酸・コラーゲンなどが含まれています。
さらに、薬効成分としては尿素やサリチル酸・ヘパリン類似物質なども含みます。
カバー力が高いため、乾燥肌の方や乾燥が強い時期の保湿に向いています。
クリームは冬に効果抜群ですが、寒さで固くなってしまい伸びないのが難点です。
そんな時はボディローションで肌に水分補給をしてから使ったり、ボディクリームを使う前に暖かい場所に置いておくと伸びが良くなって使いやすいのでお勧めです。
また、オイルタイプをクリームに1-2滴垂らして使うと伸びも保湿力もアップします。
【オイルタイプ】はオリーブオイル・ホホバオイル・アボカドオイル・椿オイル・シアバターなどの天然の植物脂成分が主成分となっています。
クリームと並んで保湿力はとても高いです。
クリームとの大きな違いは液状なので滑りが良く、浸透力も高いことです。
ボディオイルを塗るタイミングはお風呂上りが一番です。
血色も良い状態ですし、十分に水分を含んでいる肌に水分が残っている状態の肌にクリームを塗り広げていきます。
他にもボディバター、ボディジェルなどの種類もありますが、自分の肌の状態や体質・生活に合ったものを使いましょう。
