【医師コラム】美肌効果だけじゃない!ビタミンCの万能効果
美肌にビタミンCは欠かせない存在ですね。
女性の味方とも言ってもいいビタミンCですが、厚生労働省が示しているビタミンCの食事摂取基準の推奨量を知っていますか?
推奨量は一日100㎎です。
100㎎はどれくらいかと言うと、レモン1個で100㎎、今の時期旬ないちごは中粒17粒、みかんは12個必要になります。なかなかの量が必要ですね。
基本は食事でとるべき量ですが、食事で摂取しきれない場合はサプリメントで補助するのも良いでしょう。
食事で摂取するにはハードルが高い100㎎ですが、さらに多く摂取すれば良い健康状態が作り出され、多くの病気を予防することもできることが明らかになってきました。
今回はそんなビタミンCの最新な話題をご紹介したいと思います。
美肌効果としてのビタミンC
ビタミンCは皮膚を美しく保つ作用があり、肌の美容に欠かせない存在というのはよく知られています。
美肌効果を期待する場合は、ビタミンCを一日に数百㎎以上摂取することが勧めされます。
皮膚にはコラーゲンがたくさん含まれていて、ビタミンCはそのコラーゲンの生成と維持に不可欠で、さらにメラニン生成を抑える役目もあります。
その為、ビタミンCを十分摂り続けることにより、白く透明感がありハリのある素肌が作られるのです。
健康を維持・増進、そして風邪や生活習慣病を予防するビタミンC
現代人はビタミンCを体内で作ることはできません。
しかし、2500年前の人類の祖先はビタミンCの合成能力があったと考えられており、その量は一日に2000~6000㎎に及ぶとも言われています。
ビタミンCを一日に2000・3000㎎(グラム単位の量)接収すると、肌だけでなく、薬理学的な効果が期待されます。
風邪に対する抵抗力が増して、風邪をひく回数が減ったり、風邪をひいても軽度で治まることが示されており、風邪の引き初めにすぐ摂取することで風邪を抑えることが期待できます。
冬は風邪をひきやすい季節ですので、ビタミンCのグラム単位での摂取はお勧めです。
また、骨にはカルシウムなどのミネラルだけでなく、コラーゲンが半分含まれているため、コラーゲンの生成と維持に必要なビタミンCは重要です。
骨粗しょう症の治療・予防にビタミンCは役に立ちます。
さらに、免疫力を強化してガンを予防したり、心臓病や脳卒中を防ぐのにも一役買ってくれることがわかってきており、広い守備範囲を持ち合わせています。
なんとビタミンCは便秘にも効果あり
ビタミンCが酸として作用すると、腸内のPHが変化して腸の蠕動運動が高ぶり、便を柔らかくします。
この作用は、空腹時にビタミンCを摂取することで働くため、起床してすぐの空腹時にビタミンCの摂取を続けることで便が柔らかくなることが期待できます。
様々な効用のあるビタミンC、積極的な摂取をおすすめ
このように、ビタミンCには様々な効果が期待できるのです。
特に、喫煙する人・ストレスの多い人・疲れやすい人は、ビタミンCの積極的な摂取をお勧めします。
是非、美肌のみならず健康増進のためにも、グラム単位のビタミンCを摂取してみてはいかがでしょうか?