お肌の漂白剤ハイドロキノン!~化粧品の選び方と注意点~
寒い日々が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
寒さと乾燥が肌にダメージを与えやすい時期ですが、この時期、紫外線は夏ほど厳しくない季節ですね。
こんな時こそ、紫外線でうけたダメージによるシミやそばかすをケアする良い時期なのです。
今回は、「お肌の漂白剤」という異名を持つほどの美白効果のあるハイドロキノンという成分について
お話していきたいと思います。
ハイドロキノンの効能、効果
ハイドロキノンには二つの大きな効能があります。
一つ目はビタミンCなどと同じく、作られてしまったシミの元のメラニンを還元する効果。
つまりできてしまったシミを薄くさせる効果があります。
しかもこのハイドロキノンの効果、ビタミンCよりも効果が高いのです。
二つ目はメラニンを作っているメラノサイトという細胞の活動を抑える効果と、メラニンの元であるチロシンという成分がメラニンに変化していくために必要な酵素、チロシンキナーゼの働きを阻害する効果があります。
つまり、メラニンを作ること自体を阻害する、シミができにくくなるのです。
この二つの効果をもつことによって、ハイドロキノンは驚くほどの美白効果をもたらしてくれるのです。
ハイドロキノンに副作用はあるの?
効果がすごい、というと心配になってくるのが副作用ですね。
実際に10%の高濃度のハイドロキノンを長期間使用したことによって白斑になってしまったという報告があります。
肌の漂白剤の異名は伊達ではありません。
その為、できればクリニックで期間や濃度を決めてもらって使うのが好ましいと言われています。
また、刺激が強いために赤みやかぶれが起こってしまう方もいます。
使う前に必ずパッチテストを行うことをお勧めします。
ハイドロキノン化粧品の選び方
ハイドロキノンは酸素や光で酸化しやすい不安定な成分です。
このため、日本では2001年までは医師による処方箋が必要で、処方された後も期限が決まっていたり、冷蔵庫に保存したりと注意が必要な美白剤でした。
そこで、各企業が切磋琢磨し、ついに安定した物質である安定型ハイドロキノンがでてきました。
この安定型ハイドロキノンは熱や光・湿度にも強くなり、さらに刺激も少なくなり、安心して使える美白剤になっています。
ハイドロキノンの化粧品を選ぶ一番のポイントは、この安定型ハイドロキノンを使っているかどうかが大事です。
また、安定したと言っても元々刺激の強い成分ですし、更に日本ではハイドロキノンの濃度制限がないのもあり、できればドクターズ系や製薬会社系の、きちんと理論を謳っているものをお勧めします。
ハイドロキノン化粧品で美白するコツ
ハイドロキノンは、シミなどにピンポイントで塗る美白剤です。
洗顔の後にしっかりと保湿した後、綿棒などで気になる部分に塗りましょう。
また、紫外線にも注意が必要です。
ハイドロキノンを塗った後に強い紫外線を浴びると、シミが返って濃くなる場合があります。
ハイドロキノンを塗った場所にはしばらく紫外線を当てないようにするか、SPF20以上の日焼け止めを塗るのが良いでしょう。
「肌の漂白剤」といわれるハイドロキノンのお話、いかがでしたでしょうか。
気になっているシミなどがありましたら、是非一度お試しください。